中学生が国語好きになる言葉の勉強①「思う」と「考える」の違いなど

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「うちの子、どうも知っている言葉の数が少ないような気がする」

「少しでも、語彙力を高めていってほしい」

「でも、そのためには親として何をしてあげればよいのだろう」

 

中学生のお子さんに対して、このように思ったことはありませんか?

 

言葉の知識が豊富なのであれば、その時の状況に合わせた言葉を使用することが出来るようになります。

なんでもかんでも「楽しい」と言うのではなく、状況に応じて

  • 「ワクワクする」
  • 「にぎやかだ」
  • 「面白い」
  • 「時間がたつのを忘れてしまう」

などと使い分けることが出来るようになります。

 

すると、あなたのお子さんは「教養を備えている知的な子」に生まれ変わります。

 

お子さんの言葉の知識を増やしていくために大切なことは「言葉そのものに興味を持ってもらうこと」

もしこの状態になれば、あなたが何も言わなくても、子どもは自然と知らない言葉の意味を調べるようになります。

 

そうすると、知識がどんどん頭にインプットされるようになるのです。

 

今回は、子どもが言葉に興味を持つきっかけを作る方法や知識をお伝えします。

 

中学生の子に伝えたくなる国語の知識(言葉編 Part1)

その1 「思う」と「考える」の違いは?

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まずは、「思う」「考える」を使用した例文をご紹介します。

  • 彼のことを思う。
  • 彼女のことを考える。

この例文であれば、「思う」も「考える」も両方使えますね。

 

では、次に取り上げる例文はどうでしょうか?

 

「思う」

  • 午前中には友人にメールを送ろうと思う。
  • 今日の夜はお肉を食べようと思う。
  • 試合に勝ちたいと思う。
  • 数学の図形問題は難しいと思う。
  • スマートフォンを買い替えようと思う。

 

「考える」

  • 午前中に送るメールの内容を考える。
  • 今日の晩ご飯の献立を考える。
  • 試合に勝つための作戦を考える。
  • 数学の図形問題の解き方を考える。
  • スマートフォンの機種をどれにしようか考える。

 

これらについては、「思う」を「考える」(あるいはその逆)に置き換えてしまうと、違和感が残ってしまいます。

 

ここに、「思う」と「考える」の違いが隠されているのです。

その違いを、少し考えてみてください。

 

・・・

・・・

・・・

 

では、説明しますね。

 

例えば

  • 魚を食べようと思う。

といった場合、「思う」というのは魚を食べることのみに向けられているのです。

決して、それ以外のことを想像しているわけではないのです。

 

しかし、

  • レストランで何を食べようか考える。

といった場合、ハンバーグを食べようか、グラタンを食べようか、それともスパゲッティを食べようか、いくつか選択肢がある中から1つのことを選ぼうとしているのです。

 

このように、

  • 「思う」は、1つのものごとを表す場合に使用する
  • 「考える」は、複数の選択肢からどれを選ぶかを検討する場合に使用する

という違いが隠されているのです。

 

その2 「悲しい」と「悔しい」の違いは?

次にご紹介するのは、気持ちを表すときに使用する「悲しい」と「苦しい」の違いです。

おそらく、「何かしら異なる部分があるのだろう」という印象をお持ちだと思います。

では、どのような違いが隠されているのでしょうか?

 

先ほどと同様に、「悲しい」と「悔しい」を用いた例文をご紹介します。

 

「悲しい」

  • ペットが亡くなってしまって悲しい。
  • 切ない歌詞を聴いていると悲しくなってきた。
  • 悲しかった出来事を思い出してしまった。

 

「悔しい」

  • 大会で優勝できなくて悔しい。
  • 姉に言い負かされて悔しい。
  • 悔しかった出来事が頭に浮かんだ。

このような文が出来上がります。

 

この時点で、違いに気づくことは出来ましたか?

 

3つ目の文に関しては、「出来事」にかかる言葉を「悲しい」にしても「悔しい」にしても大丈夫です。

 

しかし、1つ目と2つ目に関しては、「悲しい」を「悔しい」(あるいはその逆)に置き換えることはできませんね。

 

「悲しい」という感情は、親兄弟や友人、さらにはペットや歌詞などのように、「自分以外」の人やものに対して抱く感情なのです。

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一方「悔しい」の場合は、「自分自身」のことに対して抱く感情なのです。

 

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では、「悲しい出来事」と「悔しい出来事」は、どのように違ううのでしょうか?

・・・

・・・

・・・

「悲しい出来事」というのは自分自身の出来事を指しています。

「悔しい出来事」というのは自分以外の誰か(何か)の出来事を指しているのです。

 

その3「絶対(に合格する)」と「確実(に合格する)」の違いは?

最後にご紹介するのは、先ほどの2つよりも違いが分かりづらい「絶対」と「確実」の違いです。

 

あなたのお子さんが中学3年生になれば「高校受験」が控えています。

学校では、先生を交えて志望校を決めるための懇談が行われます。

 

そこで、先生が「この子は○○高校に合格するのは間違いない!」と考えた時に発するセリフがコレです。

 

  • 「君なら絶対に合格するよ!」
  • 「あなたなら確実に○○高校に受かる」

 

どちらも、使い方は正しいです。

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とはいえ、何かしら違いがあるからこそ、どちらの言葉も存在するわけです。

もし、「絶対」と「確実」に何1つ違いがないのであれば、どちらかの言葉は存在していないはずです。

 

では、どのように違うのでしょうか?

違いを考えてもらうために、1つヒントを差し上げます。

 

それは「主観」「客観」です。

 

少し考えてみてください。

 

・・・・・

・・・・・

・・・・・

 

では、例文を用いて2つの違いを説明していきます。

 

  • 「君のことは、絶対に許さないからな!」
  • 「君のことは、確実に許さないからな!」

 

もちろん、正しいのは前者です。

 

例えば、あなたが誰かに余計なことをされたとしましょう。

その人を許すかどうかは、あなたの独自の判断によって決めることです。

 

そして、許すかどうかの基準は、人によって異なります。

 

このように、「絶対」という言葉は「確実」という言葉と比べて、主観(その人ならではの考え)が含まれているのです。

 

ここで、「主観」と「客観」の違いも整理しておきます。

 

主観・・・人によって捉え方が変わることに対して使用する

(例文)彼はイケメンだと思う。

(ある人をイケメンと思うかどうかは、人によって異なりますね)

 

客観・・・誰が見ても捉え方が変わらないことに対して使用する

(例文)彼の身長は180cmである。

(身長計で測れば、誰が見ても同じ身長になります)

 

この言葉の違いも、ぜひ中学生のお子さんに伝えてあげてくださいね。

(具体例を挙げると「分かりやすい」と思ってもらえますよ)

 

話を「絶対に合格する」と「確実に合格する」に戻します。

 

前者の場合は、お子さんの成績や志望校の偏差値だけではく、その人(先生)自身の判断が含まれているのです。

 

例えば、お子さんの偏差値が62で、志望校の偏差値が57としましょう。

この場合、合格可能性は90%を超えていると考える先生もいれば、80%ぐらいだと考える先生もいます。

このように、先生によって捉え方が異なるのです。

 

一方、後者の場合は、スポーツ推薦などをもらっており、誰がどう考えても合格するという状況であり先生の独自の判断を加える余地がないのです。

 

とはいえ、このようなことを意識して「絶対(確実)」という言葉を使用している先生は、おそらく日本全国どこを見渡してもいないでしょう。

 

ですので「確実に合格する」と言われたからといって、勉強しなくてよいわけではないことを、念のため伝えておきます。

 

まとめ 子どもが「言葉の知識を深めたい」と思える方法は?

いかがでしたか。

本日は

  • 「思う」と「考える」
  • 「悲しい」と「悔しい」
  • 「絶対」と「確実」

 

これらの違いをご紹介しました。

 

気軽な感じて「『思う』と『考える』ってどう違うんだろう」と子どもに尋ねてみてください。

このことが、言葉に興味を持つようになる第一歩です。

 

今後も、中学生のお子さんが食いついてくれるような知識をご紹介していきますので、楽しみにしておいてください。

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