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中学生が国語好きになる言葉の勉強③「予想外」と「想定外」の違いは?

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こんにちは。

現役塾講師の井上です。

 

私は普段から中学生に対して国語の授業をする機会が多く「生徒が少しでも言葉に興味を持って、分からない言葉の意味を自分から調べる習慣をつけてもらいたい」と考えています。

 

これまで、

  • 「思う」と「考える」
  • 「悲しい」と「悔しい」
  • 「絶対」と「確実」
  • 「演習」と「実習」

この違いについて、取り上げてきました。

 

今回は、一見すると違いが分かりづらい「予想外」「想定外」について、どのように違うのかを説明していきます。

 

ぜひ、中学生のお子さんと一緒に、違いを考えながら読み進めてくださいね。

中学生が国語に興味が湧く言葉の勉強③

予想と想定の違いは?

まずは「予想」と「想定」の意味から説明していきます。

 

国語辞典で意味を調べてみると

予想

→物事の成り行きや結果について前もって見当をつけること。

 

想定

→ある条件や状況を仮に考えてみること

このように説明されています。

 

これだけだと、チョット分かりづらいですね。

ですので、今回も例文を用いて説明していきます。

【例文】

・明日は雨が降ると予想する

・明日は雨が降ると想定する

 

前者の場合であれば、「雨が降るだろうなあ」と未来についてどうなるのかを考えており、「実際に降った時に、どうするか」ということまでは考えていないのです。

 

しかし、後者の場合は、実際に雨が降ることを考えたうえで、着ていく服や履いていく靴まで考えているのです。

 

他の例文を見てみましょう。

・まもなく、寒い日がやってくることを予想する

・まもなく、寒い日がやってくることを想定する

 

前者の場合は、「もうすぐ寒くなるだろうなあ」と考えていることを指しています。

後者の場合は、実際に寒くなった時のことを考えて、暖かい格好をしたり、カイロを用意し始めたりすることを指しています。

 

ですので、

予想

「実際に起こった時に、どのように対応するのか」ということまで考えてはいない

想定

「実際に起こった時に、どのように対応するのか」ということまで考えている

 

このような違いがあるのです。

 

「予想外」と「想定外」の違いは?

では、いよいよこの2つの違いについて一緒に考えていきましょう。

 

あなたは、先ほど説明した「予想」と「想定」の違いを踏まえて、「予想外」「想定外」の違いについて、何か思いつくことはありましたか?

(私の場合は、何かしらの違いを発見することはできませんでした)

 

ですので、違う角度から考えていきたいと思います。

 

「予想外」と「想定外」は、どちらも普段から使用する言葉です。

しかし「外」を「内」にしてみると、どうでしょうか?

 

  • 予想内
  • 想定内

 

後者であれば、違和感を抱くことはありません。

しかし、前者の場合は「こんな言い方、しないよな」と思いませんでしたか?

 

実際に、様々な国語辞典で「予想内」の意味を調べようとしても、意味が掲載(けいさい)されていないのです。

逆に「想定内」であれば、様々な辞書に意味が掲載されています。

 

ということは「想定」に関しては「予想」と違って、

「想定内」と「想定外」の両方の言い方が可能であることが分かります。

 

「内」と「外」が存在するということは、何かしらの範囲(枠組み)が設けられていることになります。

中学生 国語 勉強

 

例えば、テストでいつも80点を取っていた生徒が、55点を取ってきたとします。

 

・こんなにひどい点数を取るなんて、予想外だ。

・こんなにひどい点数を取るなんて、想定外だ。

 

前者の場合は、

「そもそも、テストで良くない点数をとってしまうこと自体を考えていなかった」ことを指しています。

 

しかし、後者の場合は、「60点ぐらいまで下がってしまうことは考えていたが、それ未満になることまでは考えていなかった」ということを指しています。

 

この場合、60点までであれば「想定内」であり、60点未満の結果が「想定外」となるのです。

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まとめ

予想外

→範囲が設けられておらず、そもそも考えることすらできなかったこと

想定外

→範囲が設けられており、そこから外れてしまった状況

 

このような違いがあるのです。

 

これからも、中学生のお子さんが少しでも言葉に興味を持てるようになる情報を、提供してまいります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

【こちらの記事も、ぜひ読んでみてください】

中学生が国語好きになる言葉の勉強①「思う」と「考える」の違いなど

中学生が国語好きになる言葉の勉強②「演習」と「実習」の違いは?

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現役塾講師の井上です。

幼少期から高校卒業まで児童福祉施設で暮らしていました。

中学時代は勉強が苦手で、通知表の成績は「オール3」でした。

しかし、ある教師との出会いにより「教育」の道に進むことを決意しました。

「どんな環境で育っても、生まれ変わることはできる」

このことを一人でも多くの生徒・保護者に伝えるために、日々活動しています。