中学生が国語好きになる言葉の勉強④「仲間」と「味方」の違いは?

Pocket

こんにちは。井上です。

普段から「中学生の子が言葉の知識に興味を持つためのきっかけを作りたい」と考えており、これまで、

  • 「思う」と「考える」の違い
  • 「絶対(に合格する)」と「確実(に合格する)」の違い
  • 「予想外」と「想定外」の違い

などについて説明してきました。

 

今回は、タイトルの通り「仲間」「味方」の違いです。

一瞬「同じなんじゃないの」と感じてしまいますが、実はちょっとした違いが隠されているのです。

 

まずは、あなた自身がこの2つの違いを少し考えてみてから、続きを読んでみてください。

 

中学生が国語への関心が高まる言葉の勉強④

なぜ、「仲間」と「味方」の違いに疑問を抱いたのか?

きっかけは、生徒たち(中学生)が解いた国語の問題の○つけをしていた時です。

(このときの文章をそのまま載せるのは著作権に違反するので、内容を簡単にお伝えします)

 

5月ごろ、ある部活(運動部)に中学3年生の転校生がやってきました。

(この転校生をA君とします。)

A君はすぐにレギュラーを取りました。

 

ということは、レギュラーから外れた生徒がいるわけです。

 

このことがきっかけで、ほぼすべての3年生がA君に冷たく接するようになりました。

そのせいで、A君は「何か自分は悪いことをしてしまったような気がする」と感じていたのです。

 

そんな時、ある一人の生徒だけが、A君に「僕のボールを君にあげるよ」と言ったのです。

なぜなら、自分はA君の(  )であることを理解してもらいたかったからです。

 

問題の内容は「(  )に入る漢字二字を考えて書きなさい」というものです。

 

模範解答は「味方」となっていたのですが、「仲間」と書く生徒も3割ぐらいいたのです。

(結局、両方とも正解しました。その理由は後ほど述べますね)

 

とはいえ「一体どう違うんだろう」という疑問は、ずっと残ったままでした。

ですので「自分で一度考えてみよう」と思ったのです。

 

「仲間」と「味方」の違い、そのキーワードは○○にあった

言葉の意味を調べたくなった時に役立つ道具と言えば「国語辞典」

早速、「仲間」と「味方」の意味を調べてみました。

仲間

一緒に物事を行う間柄

地位、職業が同じ人々

とありました。

中学生,国語,勉強,言葉

確かに、

  • 将棋仲間
  • ゲーム仲間
  • 社長仲間
  • 野球部仲間

といった言い方がありますね。

 

決して

  • 将棋味方
  • ゲーム味方
  • 社長味方
  • 野球部味方

このような言い方はしないですね。

 

一方「味方」の意味を辞書で調べてみると

味方

自分を応援してくれる人

とありました。

 

例えば、母が子どもに

「私はあなたの味方だからね」という時は

「あなたのことを応援しているよ」というメッセージを伝えたいのだと思います。

中学生,国語,勉強,言葉

このとき

「私はあなたの仲間だから」とは言わないでしょう。

なぜなら、このように言ってしまうと「私たちは家族だよ」ということを強調することになってしまいます。

子どもからすれば「そんなこと、言わなくても分かってるよ」と感じてしまいます。

 

ということは

仲間・・・共通点があることを強調する

味方・・・「応援」していることを強調している

 

このような違いがあることが分かります。

 

ちなみに、先ほど誤った表現として取り上げた社長味方・野球部味方に関してですが、

もし、

  • 社長の味方
  • 野球部の味方

といったように「の」を加えると、応援していることを表す言い方も出来るのです。

たった1文字を加える(変える)だけで、違う意味に変わることを考えると、日本語って本当に奥が深いですね。

 

冒頭で取り上げた問題についてですが、

「たとえ転校生であっても、僕と君は同じ部活に所属している」ことを強調しているのか、それとも「皆は君に対して冷たいけど、僕は君のことを応援している」ということを強調しているのか、ということが判断基準となります。

 

とはいえ、本文を読む限り、どちらの解釈も成立します。

ですので、「仲間」も「味方」も両方とも正解にしました。

 

まとめ

いかがでしたか?

 

「仲間」

→自分と同じ団体に所属していたり、共通の趣味を持っている人

「味方」

→たとえ自分と共通点がなくても、自分のことを応援してくれている人

 

このような違いがあるのです。

私も、じっくり考えてみて、ようやく違いに気づけました。

これからも「言葉の違いシリーズ」を楽しみにしておいてくださいね。

 

【こちらの記事も、ぜひ読んでみてください】

中学生が国語好きになる言葉の勉強①「思う」と「考える」の違いなど

中学生が国語好きになる言葉の勉強②「演習」と「実習」の違いは?

中学生が国語好きになる言葉の勉強③「予想外」と「想定外」の違いは?

Pocket

中学生のお子さんがいる方、必読です

2021年の大学入試改革に備えて、今のうちから高めておきたい「思考力」
とはいえ、どうすれば身につけられるのかを具体的に紹介しているものを目にする機会は
滅多にありません。

・これまで嫌いだった勉強が「面白い」と感じられる
・定期テストでは、5教科最低400点を取れる
・高校受験で第一志望校に合格できる力が身につく
・社会で逞しく生き抜く力を育める

これらのことが現実となる「思考力」を高める勉強法を、以下のページでお伝えしています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です