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中学生が国語好きになる言葉の勉強④「仲間」と「味方」の違いは?

投稿日:2017年1月27日 更新日:

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こんにちは。井上です。

普段から「中学生の子が言葉の知識に興味を持つためのきっかけを作りたい」と考えており、これまで、

  • 「思う」と「考える」の違い
  • 「絶対(に合格する)」と「確実(に合格する)」の違い
  • 「予想外」と「想定外」の違い

などについて説明してきました。

 

今回は、タイトルの通り「仲間」「味方」の違いです。

一瞬「同じなんじゃないの」と感じてしまいますが、実はちょっとした違いが隠されているのです。

 

まずは、あなた自身がこの2つの違いを少し考えてみてから、続きを読んでみてください。

 

中学生が国語への関心が高まる言葉の勉強④

なぜ、「仲間」と「味方」の違いに疑問を抱いたのか?

きっかけは、生徒たち(中学生)が解いた国語の問題の○つけをしていた時です。

(このときの文章をそのまま載せるのは著作権に違反するので、内容を簡単にお伝えします)

 

5月ごろ、ある部活(運動部)に中学3年生の転校生がやってきました。

(この転校生をA君とします。)

A君はすぐにレギュラーを取りました。

 

ということは、レギュラーから外れた生徒がいるわけです。

 

このことがきっかけで、ほぼすべての3年生がA君に冷たく接するようになりました。

そのせいで、A君は「何か自分は悪いことをしてしまったような気がする」と感じていたのです。

 

そんな時、ある一人の生徒だけが、A君に「僕のボールを君にあげるよ」と言ったのです。

なぜなら、自分はA君の(  )であることを理解してもらいたかったからです。

 

問題の内容は「(  )に入る漢字二字を考えて書きなさい」というものです。

 

模範解答は「味方」となっていたのですが、「仲間」と書く生徒も3割ぐらいいたのです。

(結局、両方とも正解しました。その理由は後ほど述べますね)

 

とはいえ「一体どう違うんだろう」という疑問は、ずっと残ったままでした。

ですので「自分で一度考えてみよう」と思ったのです。

 

「仲間」と「味方」の違い、そのキーワードは○○にあった

言葉の意味を調べたくなった時に役立つ道具と言えば「国語辞典」

早速、「仲間」と「味方」の意味を調べてみました。

仲間

一緒に物事を行う間柄

地位、職業が同じ人々

とありました。

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確かに、

  • 将棋仲間
  • ゲーム仲間
  • 社長仲間
  • 野球部仲間

といった言い方がありますね。

 

決して

  • 将棋味方
  • ゲーム味方
  • 社長味方
  • 野球部味方

このような言い方はしないですね。

 

一方「味方」の意味を辞書で調べてみると

味方

自分を応援してくれる人

とありました。

 

例えば、母が子どもに

「私はあなたの味方だからね」という時は

「あなたのことを応援しているよ」というメッセージを伝えたいのだと思います。

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このとき

「私はあなたの仲間だから」とは言わないでしょう。

なぜなら、このように言ってしまうと「私たちは家族だよ」ということを強調することになってしまいます。

子どもからすれば「そんなこと、言わなくても分かってるよ」と感じてしまいます。

 

ということは

仲間・・・共通点があることを強調する

味方・・・「応援」していることを強調している

 

このような違いがあることが分かります。

 

ちなみに、先ほど誤った表現として取り上げた社長味方・野球部味方に関してですが、

もし、

  • 社長の味方
  • 野球部の味方

といったように「の」を加えると、応援していることを表す言い方も出来るのです。

たった1文字を加える(変える)だけで、違う意味に変わることを考えると、日本語って本当に奥が深いですね。

 

冒頭で取り上げた問題についてですが、

「たとえ転校生であっても、僕と君は同じ部活に所属している」ことを強調しているのか、それとも「皆は君に対して冷たいけど、僕は君のことを応援している」ということを強調しているのか、ということが判断基準となります。

 

とはいえ、本文を読む限り、どちらの解釈も成立します。

ですので、「仲間」も「味方」も両方とも正解にしました。

 

まとめ

いかがでしたか?

 

「仲間」

→自分と同じ団体に所属していたり、共通の趣味を持っている人

「味方」

→たとえ自分と共通点がなくても、自分のことを応援してくれている人

 

このような違いがあるのです。

私も、じっくり考えてみて、ようやく違いに気づけました。

これからも「言葉の違いシリーズ」を楽しみにしておいてくださいね。

 

【こちらの記事も、ぜひ読んでみてください】

中学生が国語好きになる言葉の勉強①「思う」と「考える」の違いなど

中学生が国語好きになる言葉の勉強②「演習」と「実習」の違いは?

中学生が国語好きになる言葉の勉強③「予想外」と「想定外」の違いは?

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現役塾講師の井上です。

幼少期から高校卒業まで児童福祉施設で暮らしていました。

中学時代は勉強が苦手で、通知表の成績は「オール3」でした。

しかし、ある教師との出会いにより「教育」の道に進むことを決意しました。

「どんな環境で育っても、生まれ変わることはできる」

このことを一人でも多くの生徒・保護者に伝えるために、日々活動しています。