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中学生が国語好きになる言葉の勉強⑤「信用」と「信頼」の違いは?

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こんにちは。井上です。

前回は、「仲間」「味方」が一体どのように違うのかをご紹介しました。

「違い」を考えてみることで、1つ1つの言葉の理解度が深まります。

そうなると、少し長い文章であっても、意味を理解しながら読み進めることが出来るようになるのです。

その結果、国語のテストの点数が、少しずつ上がってくるのです。

 

今回は、「信用」と「信頼」がどのように違うのかを、お話していきます。

この記事を読んだ後、ぜひお子さんに「『信用』と『信頼』ってどう違うと思う?」と問いかけてみてください。

中学生が「国語は得意」と思えるための言葉の勉強⑤

「信用」と「信頼」の違い その1

私がこの2つの言葉の違いが気になったのは、学生時代でした。

 

そのきっかけは、プロスポーツチームを率いる複数の監督が

  • 「選手を信用するが、信頼はしない」
  • 「信用はしないが、信頼はする」

という、一見矛盾したコメントを残すのを何度も目にしたことです。

 

このコメントを見るたびに

「この2つの言葉に、何か違いがあるのだろうか」

「どちらが正しい使い方で、どちらが誤った使い方なのか」

ということが気になってしまいました。

とはいえ、学生時代は「自分で調べて解決しよう」とは思わなかったのです。

 

ですが、「言葉の違いシリーズ」という名目で、似た意味を持つ言葉の違いについて記事を作成しはじめたことによって、「一度きちんと考えてみよう」と思ったのです。

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そこで考えるために使用したのが、もちろん国語辞典

まずは、国語辞典で紹介されている意味からお伝えします。

 

信用

→信じて受け入れること

信頼

→信じて頼ること

 

ここから判断すると、

「相手のことを受け入れる」ことが信用であり、「頼ること」が信頼である

ということなのでしょうか?

 

例文があった方が2つの違いが分かりやすいので、例文をのせておきますね。

  • 子どものことを信用する。
  • 子どものことを信頼する。

この場合であれば、「信用」も「信頼」も、両方とも使用することが出来ます。

 

とはいえ、2つの言葉が存在するということは、どこかに違いがあるはずです。

続きを読み進める前に、

①「受け入れる」「頼る」は、分かりやすく説明すると、どういうことなのか

⓶ ①のことを踏まえて、先ほど取り上げた例文の内容の違い

この2点を、少し考えてみてください。

・・・

・・・

・・・

「受け入れる」というのは、ある人の存在や言動を認めること

「頼る」というのは、何かをお願いすることです。

 

ここに、「信用」と「信頼」の違いが隠されているのです。

 

もし、子どもが親に本当のことを言っているのかどうか分からないケースがあるとします。

このとき、「子どもの言葉を信じよう(言い分を認めよう)」と思うことを「信用」

 

もし、子どもに何かを買ってきてもらいたいとします。

「○○(子どもの名前)なら、お願いしたものをきちんと買ってきてくれるから、お使いをお願いしよう」と思うのであれば「信頼」

 

ということになります。

 

まとめると

  • 信用=承認すること
  • 信頼=依頼すること

このような違いがあるのです。

 

もう1つの違いは?

実は、「信用」と「信頼」には、もう1つ異なる点があるのです。

あなたは「信用取引」という言葉を聞いたことがありますか?

 

これは、

年収や社会的立場を信じてもらって、証券会社からお金を借りて株の取引をする

ことを指しています。

 

ちなみに、「信頼取引」という言葉は存在しません。

 

では、「信用残高」という言葉を耳にしたことはありますか?

これは、

株を購入した後に売っていない(あるいは、株を売った後に買い戻していない)株の残高

のことです。

要は「利益(損失)」を、まだ確定させていない株のことを指しているのです。

 

ちなみに、「信頼残高」という言葉は、国語辞典には載っていないのですが、「造語」として存在しているのです。

これは、「あなたに対する相手の信頼度が、どれぐらいなのか」を表したものです。

とはいえ、数字で証明できるものではありません。

 

このことを踏まえて考えると

信用・・・形あるものや、目に見えるもの(学歴や金額)を信じること

信頼・・・形がなく、目に見えないものを信じること

という違いもあるのです。

 

 

これからも、2つの言葉の違いを紹介していきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

【こちらの記事も、ぜひ読んでみてください】

「予想外」と「想定外」の違いは?

「仲間」と「味方」の違いは?

 

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現役塾講師の井上です。

幼少期から高校卒業まで児童福祉施設で暮らしていました。

中学時代は勉強が苦手で、通知表の成績は「オール3」でした。

しかし、ある教師との出会いにより「教育」の道に進むことを決意しました。

「どんな環境で育っても、生まれ変わることはできる」

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