「テスト前で、勉強をしないといけないのは分かっている」
「だけど、どうしてもやる気にならない」
このように悩んでいる中学生は、本当に多いです。
「どうすればやる気になりますか」
これまで、生徒からも保護者からも何度もこの質問を受けました。
やる気を出す方法を知る前に、1度考えてもらいたいことがあります。
それは「なぜ勉強に対してやる気にならないのか」ということ
それを知った上で、やる気を出すための方法を実行すると、あなたが想像している以上にやる気を出して勉強することが出来るようになるのです。
そこで今回は、
- やる気にならない5つの理由
- やる気を出すための具体的方法
をお伝えします。
後半では、多くの生徒に好評だった「やる気を出すためのアイテム」もご紹介します。

今回は、中学生の生徒向けに書いていますが、保護者の方にもお子さんのためにぜひ1度読んで頂きたいです。
勉強でやる気が出ない中学生に当てはまる5つの原因は?
目標を低めに立てている(あるいは、高すぎる)
テスト前になると、学校から「テスト勉強計画表」が渡されますね。
それには、目標点数を書く欄があると思います。
点数を記入するときに、「今の自分だったらこのぐらいの点数しか取れないだろう」と考えてしまう生徒が時々いるのです。
こうすることによって、自分で勉強へのやる気を失くしてしまっているのです。
逆に、あまりに高すぎる目標を立ててしまうと、かえって「どうせ無理だろう」と考えてしまうものであり、かえってやる気が湧きません。
やるべきことが決まっていない
「目標点数は少し高めに設定した。さあこれから勉強しよう!」と思ったものの、
なぜだかやる気にならない、といった経験をしたことはありませんか?
そうなってしまうのは、「具体的にやるべきこと」が決まっていないからなのです。
例えば「数学を勉強しよう」と思って机に向かったものの、
- どの単元を勉強するのか
- 問題集を何ページ進めるのか
- ノートに解くのか、問題集に直接書き込むのか
このようなことが決まっていないと、せっかく机に座っても「どこから手を付ければ良いか分からない」と悩んでしまいます。
そうすると、次第にやる気がなくなってしまいます。
「勉強する理由」をあれこれ考えてしまう
あなたは親や先生に「どうして勉強しないといけないの」と聞いたことはありませんか?
(私も、これまで何度もこの質問をされたことがあります。どんな風に答えているのかは、後ほど言いますね。)
ただ、キレイごとを抜きに言わせてもらうと、このような質問をしてくる生徒の多くが「僕(私)を納得させてみろ」という考えを持っています。
そんな状態で勉強する理由を色んな人に聞いたところで、答えは見つかりません。
その結果「じゃあ勉強する必要はない」という結論を導き出してしまうのです。
部屋が散らかっている
あなたが勉強する部屋は、きれいに片付いていますか?
それとも、物が散らかってしまっている状態ですか?
もし後者であれば、気が散ってしまう原因になります。

5、眠くて勉強どころではない
せっかく勉強を頑張ろうと思っても、疲れているのであればどうしてもやる気を持続させるのは難しくなります。
ウトウトする程度の眠さであれば15~20分程度、机の上に枕を置いて「仮眠」をとってみましょう。
もし本当に眠くてどうしようもない場合は、いったん寝てしまって朝早く起きてから勉強するのも1つの手です。
中学生が勉強に対してやる気を出すには?
その1 目標を少し高めに設定する
人はどうしても、簡単に達成できる目標や、「絶対無理」と思える目標を立ててしまうと、「頑張ろう」という気持ちが湧きません。
逆に「前回よりも頑張ったら、達成できるかもしれない」という目標であれば「頑張ろう」という気になれるのです。
あくまでも目安ですが、前回の点数の1.25倍ぐらいであれば「高すぎず、低すぎない」ぐらいだと言えます。
前回が50点であれば62~63点、前回が60点であれば75点ぐらいを目安にすると、程よくモチベーションを保つことが出来ます。
「この点数であればガッツポーズをしてしまう」と思える点数を立ててみましょう。

その2 やるべきことを具体的に決める
例えば
- 数学の参考書の10ページから12ページに書かれている問題を、ノートに解く
- 社会の教科書の40ページから45ページまで読んだ後に、その内容を自分でまとめる
といったように、何をやるのかをハッキリと決めてから、机に向かうようにしましょう。
その3 机の上に、今やっている勉強に関係のないものを置かない
勉強部屋はもちろん、机の上が問題集や教科書が散乱していると、当然ですが集中できなくなってしまいます。
筆箱も含めて、今使用しているもの以外は視界に入らないようにしましょう。
それだけで、あなたが想像している以上に集中力が発揮できますよ。
その4 勉強を終えた後のご褒美を決めておく
- 漢字の練習を終えたら漫画を読む
- 社会の問題集を終えたらお菓子を食べる
このような「ご褒美作戦」も、あなたがやる気を出すために効果テキメンです。
ご褒美のタイミングは「計画を終えた後」がベストです。
今日1日の計画を終えた後にご褒美を準備しても構いません。
また、3つの計画を立てているのであれば、1つずつ終えるごとに用意するのもアリですね。

あなたがやる気を出せるのであれば、どんな方法でもOKです。
その5 「勉強する理由」を、あまり考えないようにする
勉強する理由が明確に決まっているのであれば、それは素晴らしいことです。
しかし、あなたの中で勉強する理由がハッキリしない場合、無理に理由を見つけようとしても見つかるものではありません。
そのため、「理由はいつか分かる時が来る」と思っておいて、とりあえず机に向かった方が、結果的にヤル気を出すことにつながるのです。
ちなみに私は、先ほどの「どうして勉強しないといけないの」と聞かれたときは
- その答えは自分で見つけるもの
- そして、自分で見つけた答えであれば、どんな答えでも正しい
と言っています。
やる気を出すための必須アイテムは?
「そんなアイテムがあるんだったら、教えてほしい」
ここまで読んでくれたお礼に、そのアイテムをお伝えします。
以前に「どうしても子どもが勉強に対してやる気を出さない」という相談を保護者から受けました。
その時私は「このアイテムを使わせてみてはどうせすか」と提案しました。
それをさっそく実行してしてもらうと、定期テストの点数が50点もアップしたのです。
その後、他の生徒にもこの方法を勧めてみました。
すると「確かに『頑張ろう』という気になる」と答える生徒がたくさんいました。
そのアイテムとは、「タイマー」です。

使い方は至って簡単です。
勉強時間(例えば30分なら30分)と決めて、その時間になったら音が鳴るようにすればよいのです。
終わりの時間がハッキリ決まっていると、自然と「やらなきゃ」という気になるのです。
騙されたと思って、ぜひ一度やってもらいたいです。
まとめ
今回は、
- 中学生が勉強に対してやる気が出ない原因と解決策、
- やる気を出すための必須アイテム
このことをお伝えしました。
これから勉強する前には、何時から何時まで何をするのかを決めて、タイマーを設置するようにしましょう。
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