高校受験の社会の勉強法 公民の政治・基本的人権で狙われるテーマは?

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「公民の中で、どの分野が入試によく出るの?」

「なかなか時間が取れない中、効率よく勉強する方法を知りたい」

あなたは、こんな風に思っていませんか?

 

公民は、地理や歴史と違って、3年生から習い始めます。

ということは、復習の時間を多くとることが出来ません。

 

そのため

  • 狙われやすい分野の内容を確実に理解する
  • 短い期間で効率よく勉強を進める

この2つが、合格を勝ち取るために大切なことです。

 

そこで今回は、

  • 効率よく公民を勉強するための3つの鉄則
  • 公民の入試問題で狙われやすい5つのテーマ

このことについて、お話していきます。

 

高校受験の社会【公民】の勉強法 3つの鉄則

公民の勉強のための最重要事項は?

公民を勉強するうえで最も重要なことは、「学校の授業」に集中することです。

授業を真剣に聞かず「あとで覚えればいいや~」という感覚でいると、冬休みごろに慌てることになってしまいます。

そうなると、他の科目の勉強にあまり時間が取れなくなってしまいます。

 

ただでさえ勉強時間があまりとれない公民ですが、学校で習う内容や、受験のために必要な知識はそこまで多くないのです。

学校の授業を集中して聞いて習った内容を理解することが出来れば、「公民の受験勉強が半分終わった」と言っても良いぐらいなのです。

 

  • 「先生が説明したことを、授業中に理解する!」
  • 「授業そのものが受験対策である!」

このことを肝に銘じて、授業を受けてみてください。

5

 

9月~11月にやっておくべきこと

次のステップは、学校のワークや市販の教科書トレーニングなどを使用して、定期テストの勉強を重点的に行なうことです。

 

そのことを通して、学校で習った知識を確実にインプットしていくことが出来ます。

そうすると、受験対策の問題を解いたときに正答率が高まります。

 

12月~受験期にやっておくべきこと

いよいよ受験直前の時期ですね。

学校の期末テストが終わった段階であれば、これまで習ってきたことがある程度頭の中に入っているでしょう。

そこで出番なのが「過去問」

過去問を解くことで、志望校の出題形式が見えてきます。

 

もし、何か1冊問題集を用意するのであれば、「全国高校入試問題正解 社会」をおすすめします。

公民の場合は、地理や歴史と比べて「現代の社会」について扱っており、それが入試問題にも反映されるのです。

そのため、以前であれば全く出題されなかった問題が、最近ではよく出題されるということがあるのです。

(例えば、「裁判員制度」など)

 

「全国高校入試問題正解 社会」は、昨年の受験生が実際に受けた問題が載っているので「最近狙われやすいテーマ」を理解することが出来るのです。

 

過去問にしても、問題集にしても、「ただ解いて終わり」にするのはいけません。

ここで、過去問全国高校入試問題正解に取り組む時の手順をお伝えします。

 

1:まず、時間を測って1通り解きます。

(時間とは、入試本番での試験時間です)

このとき、分からない問題は飛ばします。

2:間違えた問題は、問題文を声に出して読みながら、赤ペンで正しい答えを書きます。

3:解説を読んで、自分が知らなかった知識を確認します。

(この作業を、おろそかにしてはいけません)

4:その後、間違えた問題の問題番号に×をつけます。

(ノートではなく、過去問(問題集)に直接書き込みます。

5:過去問(問題集)を見ながら、×がついた問題だけを解いていきます。

(もし、間違えた問題があった場合は、先ほどの×印の横に、×印を書き込みます)

6:すべての問題を1回で解けたら、終了です。

 

このステップを踏むことで、「解いて終わり」ではなく、覚えていなかったことをその場で理解することが出来るようになるのです。

そうすると、別の問題に取り組んだときに「あ、この問題は前に解いたから出来るぞ」という状態になります。

 

高校受験の社会の公民でよく出るテーマは?

基本的人権の種類は?

基本的人権の中には

自由権

→身体の自由・精神の自由・経済活動の自由

 

平等権

→「法の下の平等」によって、人種や信条・性別などによって差別されないことが定められているもの

 

社会権

→生存権・教育を受ける権利・勤労の権利・労働基本権(労働三権)

 

参政権

→選挙権・被選挙権・最高裁判所の裁判官の国民審査・憲法改正の国民投票

 

請求権

→裁判を受ける権利・国家賠償請求権・刑事補償請求権

 

請願権

→国や地方公共団体に意見を求める権利

 

これらが「基本的人権」の内容となります。

 

さらに、憲法では定められていない「新しい人権」として

  • 環境権
  • 知る権利
  • プライバシーの権利
  • 自己決定権

 

この4つが定められています。

ちなみに、2016年に安倍首相は「これらも憲法で規定すべきだ」と主張していました。

 

基本的人権の種類(赤字の部分)と、その内容もしっかり覚えておく必要があります。

これらを覚えておくことで、どのような問題に対応できるのでしょうか?

 

例えば、入試このような問題が出題されます。

(問)「生存権」は、基本的人権の中のどの権利にあたるのか

(答え)社会権

 

(問)「小説を発表すること」は、基本的人権のどの権利で保護されているか

(答え)自由権

 

(問)Aさんは、裁判を起こすことにしました。この行為は、基本的人権のどの権利にふくまれているのか

(答え)請求権

 

基本的人権の種類とその内容を覚えておくことによって、このような問題を解くことが出来るのです。

 

「社会全体の利益を追求する」という考えである「公共の福祉」というキーワードも

頻出ですので、ぜひ頭に入れておいてくださいね。

 

国民の三大原則と三大義務、労働基本権と労働三権の違いは?

これは、入試問題に限らず、中学校の定期テストでも出題されることが多いです。

 

あなたは、バッチリ覚えているでしょうか?

(もし覚えていないのであれば、この機会に覚えておきましょう)

 

国民の三大原則

国民主権・基本的人権の尊重・平和主義

 

国民の三大義務

勤労の義務・納税の義務・子どもに普通教育を受けさせる義務

 

時々、「3つとも答えなさい」という問題も出題されるのです。

 

この手の問題で意外によく見受けられるミスが

「三大原則」を聞かれているのに「三大義務」を答えた

という内容です。

(あるいは、その逆パターンです。)

 

ここで、暗記のポイントをお伝えします。

  • 「義務」を尋ねられたら「義務」という言葉で終わる
  • 「義務」は大人が果たすものである

この2つのことも知っておくと、「えーどっちだっだっけ・・・」とならずに済みますよ。

 

そしてもう1つ、「三」がつく名称でややこしいのが

労働三法労働三権

この二つの違いです。

 

労働三法

  • 労働基準法(働く時間や賃金などについて定めた法律)
  • 労働組合法(労働組合について定めた法律)
  • 労働関係調整法(従業員と社長が話し合いをしても解決しない場合、第三者が間に入って解決を図ることを定めた法律)

 

労働三権

  • 団結権(労働組合を作る権利)
  • 団体交渉権(給料のことや働く時間のことなどについて、社長に意見を言う権利)
  • 団体行動権(ストライキなどを起こす権利)

 

これも、入試で狙われやすい内容です。

「法」とつくのは「法律」で、「権」がつくものが「権利」を表します。

 

三権分立と、それぞれの役割は?

この内容も、高校入試で毎年のように出題されます。

 

「三権分立」とは、国会・内閣・裁判所がそれぞれバランスを保ちながら、権力の行き過ぎを押さえる仕組みでしたね。

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では、どのような問題がよく出るのでしょうか?

 

それは、国会・内閣・裁判所が、それぞれに対してどのような権利を持っているのかということです。

 

(国会→内閣)

  • 内閣総理大臣の指名(「任命」は天皇が行います。注意しましょう)
  • 内閣不信任の決議

 

(内閣→国会)

  • 衆議院の解散(いつでもできます)

 

(内閣→裁判所)

  • 最高裁判所長官の指名
  • その他裁判官の任命

 

(裁判所→内閣)

  • 命令・規則・行政処分の違憲審査

 

※「この内容がイマイチよくわかりません」という生徒が毎年多くいるのですが、要は、内閣が下した命令や処分にが、憲法に違反していないのかを審査することなのです。

 

(国会→裁判所)

  • 弾劾裁判所の設置

(裁判官を辞めさせるかどうかを判断します)

 

(裁判所→国会)

  • 違憲立法審査権

(国会が制定した法律が、憲法に違反していないかどうかを審査します)

 

衆議院と参議院の違いは?

これも、高校入試において無視することが出来ない単元です。

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確実に覚えておいてほしいのが

・定数

(衆議院の場合は小選挙区・比例代表で選ばれる人数、参議院の場合は選挙区・比例代表で選ばれる人数も把握しておきましょう)

・任期

・選挙権の年齢(どちらも同じです)

・被選挙権の年齢

・解散があるのかどうか

 

この5つのポイントです。

教科書にも、この違いをまとめた表が載っているので、そちらを見ておいてほしいのですが、

今回は、この内容に関してよくある質問と、その答えをお伝えします。

 

生徒から「どのように選挙が行われるのか、よくわかりません」という質問が寄せられることが多いです。

確かに、まだ選挙権がない年齢ですから、そう思うのも無理はありません。

 

では説明していきます。

 

まず、衆議院ですが、

小選挙区・・・候補者に投票(それぞれの選挙区から1名当選)

比例代表・・・政党名に投票

 

一方、参議院はと言いますと

選挙区・・・候補者に投票(それぞれの選挙区から1~6名当選)

比例代表・・・政党名、もしくは候補者に投票

 

小選挙区(もしくは選挙区)の場合は、票を多く集めた人から当選することになります。

比例代表制の場合は、投票数を議席に応じて配分する「ドント方式」という方法を取っています。

 

この方式について、今から以下の表を使用して説明していきます。

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A党に50票、B党に40票、C党に30票集まりました。

与えられた議席が4つだったとします。

「議席」とは、議会に参加する人が座る席のことです)

 

次に、得票数に応じて÷1、÷2、÷3と繰り返していきます。

今回は議席が4つですので、上位4番目の数字がハッキリした時点で、終了します。

 

上記の表の場合だと

A党・・・2名

B党・・・1名

C党・・・1名

 

が当選となります。

 

「じゃあ、それぞれの政党の中で誰が当選するの?」

あなたも、そのように感じたのではないでしょうか?

 

実は、衆議院と参議院とで当選者を決める方法が異なるのです。

 

政党名のみに投票する衆議院の場合は、あらかじめ政党内で「●●さんは1番、△△さんが2番・・・」というように順番が決められており、それに従って当選者が決まります。

これを、「拘束名簿方式」と言います。

(この言葉、難しく感じませんか?)

 

もちろん、1番の人が当選しやすくなります。

 

一方、政党名と候補者のいずれかに投票する参議院の場合は、候補者の中で最も票を集めた人から優先的に当選します。

 

決して、衆議院のようにあらかじめ順番を決めたりはしません。

(これを、「非拘束名簿方式」と言います)

 

ここまでしっかり覚えている受験生はなかなかいないので、「差がつくポイント」と言えますね。

衆議院の優越とは?

これは、衆議院と参議院との間で意見が分かれたときに、衆議院の案が優先される権利のことです。

 

そのことが認められている権利が

  • 予算の議決
  • 条約の承認(「締結」は内閣の仕事です。要は、内閣が決めた条約を認めるかどうか、国会が判断します)
  • 内閣総理大臣の指名
  • 法律の制定

この4つでしたね。

 

ここで1つ注意があります。

それは、「衆議院のみに認められている権利」と区別する必要があることです。

 

衆議院のみに認められている権利は以下の2つです。

  • 予算の先議権(先に話し合うことです)
  • 内閣不信任の決議

引っかからないように、注意しましょうね。

 

まとめ

長くなりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

先ほどもお伝えした通り「学校の授業で先生が説明している内容を理解する」ことが、最も大切なことです。

 

明日の授業から、「超集中」モードで臨みましょう。

そして、あとは時期に合わせて今回説明したことを、取り組んでいきましょう。

 

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