高校受験の国語の勉強法【第3章】読解問題の正答率を高めるカギは?

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前回(第2章)の記事では、「本文中から筆者の主張や重要なポイントを見つけるためには『接続語』のルールを理解することがカギとなる」ということをお伝えしました。

もし「まだ読んでいない」というのであれば、ぜひ読んでおいてくださいね。

【前回の記事】

高校受験の国語の勉強法【第2章】読む時に大切な接続語の働きをご紹介

 

今回はいよいよ「問題を解くときに、どうやって答えを探していけばよいのか」ということを説明します。

 

国語が苦手な生徒が学校や塾の先生に、「文中のどこに答えが書かれているのか、なかなか見つけられません」という相談をした場合、的を射たアドバイスを受けられるケースは稀だと思います。

 

大抵の場合、「文章を何回も読んでみなさい、そうすると答えが見つかるよ」と言われます。

とはいえ、もしこのように指導されたとしても「それが出来ないから困っているんですよ!」と言いたくなりますね。

 

ここで1つ、確認しておきたいことがあります。

それは、【序章】で説明した「3つのルール」が何なのかということです。

なぜこのルールが大切なのかと言いますと、国語の問題を解くときにフル活用するからです。

 

では、3つのルールとは一体何でしたか?

少し思い出してみてください。

・・・・・

・・・・・

・・・・・

それは

  • 類比
  • 対比
  • 因果

この3つでしたね。

 

実は、本文のどの箇所に答えが書かれているのかを見つける時にも、「3つのルール」を活用することで、おのずと見つけられるようになるのです。

 

今回は

  • 3つのルールを活用する設問とは、どのような問題なのか
  • 「記述の問題で×がつく」意外と知られていない2つの理由

について説明したあと、実際に文章と設問を通じて

  • 問題を解くときに、3つのルールをどうやって使いこなせばよいのか

について、お伝えします。

 

この記事を読むことで、あなたは国語の記述問題で正答率を高めるための「技術」を習得することが出来ます。

その結果、偏差値がグングン上昇すること間違いなしです。

(実際に、わずか4ヵ月で34から62にァップした生徒もいます)

 

高校受験のための国語の勉強法【解き方編】

類比(言いかえ)のルールを活用する設問は?

このルールを使って答えを探す必要がある設問は

  • ~はどういうことか
  • ~どのようなことを指しているのか
  • ~について分かりやすく説明しなさい
  • ~について具体的に述べている表現を抜き出せ
  • 本文の内容を要約しなさい

このような設問です。

「どういうことか(どのようなことか)」という形式であれば、本文中の表現を用いて傍線部の内容を説明しなおすことが求められます。

「分かりやすく(具体的に)」とあれば分かりやすく説明すること、「要約しなさい」ということであれば本文中の重要ポイントを短くまとめることが求められます。

 

上記の設問を見た瞬間に「あ、これは類比のパターンだな」と気づくことが出来れば、傍線部の内容自体を説明している箇所を、本文から探していけばよいのです。

 

対比のルールを活用する設問は?

次は「対比」です。

先ほどの「類比」と違って、設問のパターンは限られています。

 

説明文であれば、

  • AとBの違いを説明せよ
  • ~とは反対の内容に当たる表現を抜き出せ

小説であれば

  • 主人公の心情がどのように変化したのか、説明しなさい

このような形式で出題されます。

※解答を作成するときのポイントは「問題編」のところで説明します。

 

因果関係のルールを活用する設問は?

これも、設問パターンはほぼ決まっています。

  • ~はなぜですか
  • 傍線部の理由を説明しなさい

この2つです。

説明文であれ、小説であれ、理由を尋ねる問題は非常に多く出題されます。

 

「本文の表現を使った答案なのに×がつく」その理由は?

あなたはこれまで、国語のテストが返却されたときに「私が書いた答えは本文の表現を使用しているのに、どうして×がつくの」と感じたことはありませんか?

高校受験,勉強法,国語

学校の先生に質問しても、イマイチ納得できない・・・

そう思ったことはないでしょうか?

 

この場合、2つのパターンのどちらかに当てはまるケースが多いです。

 

【パターン その1】

  • 「どういうことか」と聞かれているのに、理由を説明している
  • 「なぜですか」と聞かれているのに、傍線部を言い換えた内容を書いている

このケースが、非常に多いです。

 

なぜこんなことになるのかというと「設問によって、考え方が異なる」という事実を知らないからです。

 

それを防ぐには、

どういうことか→別の表現に言いかえる(傍線部と同じ内容になる)

なぜですか→理由を説明する(傍線部と異なる内容になる)

 

このことを意識する必要があるのです。

 

【パターン その2】

  • 小説の問題で「心情」を表す言葉が抜けている

これは、実際に私が担当した生徒が経験した話です。

模範解答を見ても納得がいかず、先生に尋ねてみると「気持ちを表す言葉が入っていない」と言われたのです。

とはいえ、本文のどこを読んでも気持ちを表す言葉が見つかりません。

 

この場合、生徒の言い分が正しいのか、それとも先生の言い分が正しいのか。

どちらだと思いますか?

・・・・・

・・・・・

・・・・・

意外かもしれませんが、「先生」の言い分が正しいのです。

なぜでしょうか?

実は、小説の記述問題では、あるルールが存在するのです。

 

それは、

「行動」に傍線が引かれて「理由」を尋ねられたら、「状況」と「心情」をセットで答える」

というものです。

 

「そんなの知らないよ」と言いたくなるのも分かります。

なぜなら、誰も教えてくれないからです。

しかし、「知らないのが悪い」と判断されてしまうのです。

 

この手の設問(行動に傍線が引かれて、理由を説明する問題)に答えるのはそう簡単ではありません。

なぜなら、「状況」は必ず本文に書かれてありますが「心情」は本文に書かれていない場合が多いのです。

じゃあどうすれば良いのか?

状況と行動を踏まえて、心情を表す言葉を考える必要があるのです。

 

例えば、

昨日実施された漢字テストで100点を取ったA君は、突然「ヨッシャー」と叫んだ。

という文から「A君が叫んだのはなぜか」という設問が作成されたとします。

この場合、「昨日実施された漢字テストで100点を取って、嬉しかったから。」というのが解答となります。

「100点を取った」ことが状況で、「嬉しい」というのが心情にあたります。

 

先ほど、黄色マーカーで引いた内容を、ここでもう1度繰り返しておきます。

「行動」に傍線が引かれて「理由」を聞かれたら、「状況」と「心情」を合わせて答える」

 

このことを肝に銘じておいてくださいね。

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3つのルールの活用方法(問題編)

実際に文章を設問を用意しましたので、「3つのルール」を意識しながら答えを考えてみましょう。

【問題文 その1】

ある日、新聞を読んでいると「SNSを利用してばかりいると読解力が低下してしまう」という記載を目にした。

私はこの主張に対して、全面的に反対するわけではないが、納得できない部分もある。

なぜなら、SNSは使い方次第で、読解力を高めるカギとなる「3つのルール(類比・対比・因果)」を習得することも出来ると思うからだ。

 

例えば、ツイッターは文字数の制限があり、「140字以内」となっている。

ということは、言いたいことがたくさんあったとしても、出来る限り短くまとめる必要がある。

これを繰り返すことで、「要約する力」を身につけられるのではないだろうか。

また、友人にメッセージを送る時に接続語を使用してみることで、接続語のルールが身についてくるはずである。

そのため、新聞に掲載されていた主張に対して、「その通りだ」とは思えないのである。

 

【設問】

問1 傍線①「短くまとめる」とはどういうことか。文中から抜き出しなさい。

問2 傍線②「『その通りだ』とは思えない」について、

(1)これを言いかえた表現を、文中から抜き出しなさい。

(2)筆者がこのように思うのはなぜか。それを説明した1文を文中から抜き出しなさい。

 

まず、問1ですが、「どういうことか」と聞かれているので、「言いかえること」(類比)が求められています。

「短くまとめる」と同じ内容なのは、傍線①が含まれている文の直後の文にある「要約する」ですね。

ですので「要約する」が答えとなります。

 

続いて、問2です。

(1)には「言いかえた表現」とあるので、問1と同様に「言いかえること」が求められています。

さて、傍線②を言いかえた表現はどこにあるでしょうか?

・・・・・

・・・・・

・・・・・

2文目の「納得できない」が同じ内容になりますね。

ですので、(1)は「納得できない」が答えとなります。

 

(2)では「なぜか」と聞かれているので、理由を説明する必要があります。

(1)のように傍線と同じ内容を答えてはいけません。

 

新聞に掲載されていた主張に納得できない理由を説明した1文を探してみてください。

・・・・・

・・・・・

・・・・・

見つかりましたか?

理由は、3文目の「なぜなら」で始まる1文で示されています。

なぜなら、SNSは使い方次第で、読解力を高めるカギとなる「3つのルール(類比・対比・因果)」を習得することも出来ると思うからだ。

これが、答えとなります。

 

このように、

どういうことか→言いかえ

なぜか→理由を説明する

と、瞬時に判断することが出来るようになれば、正答率が高まります。

 

次は「対比のルール」を活用する問題です。

 

【問題文 その2】

日本語で会話をする場合、相手の話を最後まで聞かないと、相手の意思を理解できないことが多い。

なぜなら、「私は今日、英語の勉強をしません」といったように、文の後半でようやく意思をハッキリさせる言い方をするからだ。

しかし、英語で会話をした場合、相手の話を最後まで聞かなくても、相手の意思を理解できる。

なぜなら、「I don’t study English today.」といったように、文の前半の段階「イエス」なのか、それとも「ノー」なのかを示すからだ。

 

【設問】

日本語と英語の特徴について、どのように違うのかを説明しなさい。

 

対比のルールを使って解答を作成するとき、とても重要なことがあります。

それは、「ポイントを揃える」こと

今回は、日本語での会話と英語での会話の違いを説明する問題です。

もし、違いが1つしかなければ1ポイントずつ、2つあれば2ポイントずつ説明する必要があります。

 

それでは、まずはポイントを揃えてみましょう

【日本語】

  • 相手の話を最後まで聞かないと相手の意思を理解できない
  • 文の後半で、意思表示をする

 

【英語での会話】

  • 相手の話を最後まで聞かなくても相手の意思を理解できる
  • 文の前半で、意思表示をする

 

このように、今回は異なる部分が2つずつあるため、2つのポイントを整理してまとめる必要があります。

 

【解答例】

日本語の場合は、文の後半で意思表示をするため、相手の話を最後まで聞かないと相手の意思を理解できないが、英語の場合は、文の前半で意思表示をするため、相手の話を最後まで聞かなくても相手の意思を理解できる。

 

まとめ

いかがでしたか?

  • どういうことか?→類比(言いかえ)
  • 違いは?→対比(違いを説明する)
  • なぜか?→因果(理由を説明する)

設問を見た瞬間(1秒以内)に、

「あ、この問題は『言いかえ』を求めているな」

「問2は、理由を説明しなくちゃいけない」

と判断できるようになれば、的外れな答えを書くことが減ってきます。

 

ですので、まずは設問を見たときに、どのルールを活用するのかを判断できるようになりましょう。

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