思考力とは?高めるために必要なことは?

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近年、テレビや新聞、書籍を通して「思考力」という言葉を目にする機会が多くなりました。

では、「思考力」とは一体どのような力なのでしょうか?

 

別の言い方をすると「考える力」とも言えます。

では、「考える力」とはどのような力なのでしょうか?

 

なぜこの話から始めるのかと言いますと、このことを理解しないまま、思考力(考える力)を高めていくことは不可能だからです。

 

例えば「あなたはもっとコミュニケーション能力を高めた方がいいですよ」と言われたとします。

ですが、この能力が一体どのような力なのかが分からなければ、高める方法を見つけようがありません。

 

(とはいえ、表現力や判断力、さらには文章力といった「○○力」という名前がついている言葉は、一体どのような力なのか分かりづらいものが多いのも事実です)

 

もしあなたが「子どもに『思考力』を身に付けてもらいたい」と考えているのであれば、これがどのようなものなのかを理解しておく必要があるのです。

 

そこで、あなたに質問です。

お子さんの勉強に関係する「思考力」とはどのような力だと思いますか?

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思考力とはどのような力なのか?

この質問をしてみると

「子どもが自分で考えて問題を解く力」という答えが返ってくることが多いです。

 

例えば、

  • 大人でもなかなか解くことの出来ない数学の応用問題を、粘り強く考える
  • 国語の記述問題に対して、どのように書けばよいのかをじっくり考えて答えを書いていく
  • 英語の長文を、自力で日本語に訳す

生徒であれ、親御さんであれ、このような力をイメージされている方が本当に多いです。

 

確かに、先ほどの答えは間違いではありません。

ですが、ほんの少し説明が不足しています。

(この、「ほんの少し」のポイントが重要なのです)

 

あまり引っ張りするのも良くありませんので、ここで正解を言いますね。

子どもの勉強に関する「思考力」とは

「知っていること(習ったこと)をもとにして、自分で考えてみる力」

なのです。

 

この「知っていること(習ったこと)」というのが重要なポイントなのです。

 

例えば、あなたの目の前に東京大学の数学の入試問題があるとします。

「さあ、今から自分で考えてこの問題を解いてみてください」と言われたとしたら、あなたは解くことが出来ますか?

(私は絶対に解けません)

 

では、どのような人であれば解くことが出来るのでしょうか?

それは、

「東大の数学を解くために必要な定理や公式を理解している人」ですね。

なぜ私が東大の数学の問題を解けないのかと言いますと、解くために必要が定理・公式を知らないからです。

 

時々、数学が苦手な生徒の中には、公式を使おうとせずに自分でイチから解き方を見つけようとする子がいます。

これだと「思考」ではなく「発想」になってしまいます。

 

「発想」とは、これまで考えもしなかった事を思いつくことです。

(自分で解き方を見つけようとするのは、まさに「発想」の世界です)

 

発想に関することで、もう1つ言っておきたいことがあります。

時々、数学が苦手な子の親御さんの中で「うちの子、問題が難しくなると、なかなかひらめかないんですよ」

とおっしゃる方がいます。

 

確かに、数学が抜群に出来る生徒の中には、「ひらめき」で解いている子がいるのも事実です。

しかし「ひらめき」というのは、「思考力」というより「発想力」に近いのです。

 

数学の入試問題において、「発想力」を必要とする問題はほとんど出ません。

(なぜなら、そんな問題ばかり出してしまうと、解けない生徒が続出してしまい、受験生の実力を測りづらくなるからです)

 

学習塾向けの教材を販売している会社「エデュケーショナルネットワーク」の分析によると、2016年の公立の入試問題(数学)では、「思考力」を試す問題が増え、超難問の出題が大幅に減ったとあります。

(この「超難問」というのが、いわゆる「発想力」を必要とする問題です)

「エデュケーショナルネットワーク」による公立高校入試分析一覧

 

ということは、たとえあなたのお子さんに「ひらめく力」がなかったとしても、不安に思う必要はないのです。

 

思考力を高めるためには何が必要なのか?

ここまで、数学を例に出して「思考力」について説明してきました。

数学の場合であれば「定理や公式を使いこなす力」こそが「思考力」なのです。

国語であれば、言葉の知識や日本語のルールを理解していること

英語であれば、単語・熟語や文法のルールを理解していることが「思考力」の土台となるのです。

 

「ということは、思考力を高めるためには、『暗記力』も必要なのでは・・・」

おっしゃる通りです。

 

「これからの時代は、『暗記力』よりも『思考力』を重視する」といった風潮がありますが、「学習内容を暗記する必要がない」とは一言も言っていません。

 

「今でしょ!」で有名になり、最近ではあらゆるテレビ番組に出演している東進ハイスクールの林先生が、ある番組でこう言っていました。

 

「考える(思考する)ためには、いろんな材料を頭に入れておく必要がある」

全くもって、その通りですね。

 

「知っていること(習ったこと)をもとにして、自分で考えてみる力」

これこそが「思考力」である以上、思考力を高めるためには知識を蓄えておく必要があるのは言うまでもありません。

 

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